ラフレター 歌舞伎町のホスト手塚真輝発 家族に対する現状報告の手紙投稿・閲覧サイト

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30 歳を目前に控え、僕は言葉にできない不安や焦りを感じていました。

「こんなんでいいのか?」

僕は周りの誰とも比べようのない特殊な世界に生きていると思っていました。しかし30 という年齢は、僕が(誰が)どんな状況だろうが関係なく僕に問いかけてきます。

「どんな結果なん?」

僕は30 年間いったい何をしてきたんだろう。
不安と情けなさに押しつぶされそうになりながら迎えた30 歳でした。

思えば今までの10 年間、誕生日は売り上げをどれだけ伸ばせるかの戦いでした。とはいえ最近は現場にでる機会も減り、今年は結果をだせないであろうことも目に見えていました。従業員からは「何も準備しないでただ来てくれればいい。盛り上げるのは自分たちの役目。」そう言われはしましたが、やはりウジウジと悩みながら僕は当日を迎えたのでした。


最高の誕生日でした。


ホストを10 年やり、辛いことや悲しいことも沢山あったけど、まだまだちっぽけな自分が嫌になることもあったけど、それでもこの日は本当に幸せだと感じることができました。


みんなのおかげで。


本当に本当に仲間たちの気持ちに感謝しました。
何か僕にしてくれたとか、得を与えてくれたとか、俺も良く頑張ったとか、そういうことではないのです。ただ今日この時、側に仲間がいてくれることにただ幸せを感じました。

「俺、もう満足だわ~」

ホストやって良かった。お店やって良かった。

30 年間生きてきて、俺は何のために生きてきたんだ?
俺の存在意義は?
明日のこともわからないこの夜の世界で俺は何を残して生きてきたのか?
自分の人生これで良かったのか?


歌舞伎町を1歩でればただの世間知らずの30 歳。


答えは僕の本当に身近にありました。
両手を広げて届くところにありました。
僕の生きてきた意味も、これから生きていく意味も、両手を広げて届く範囲にありました。
ならば僕も両手を広げ、届く範囲の人を幸せにしてみよう。

そう思うようになった時、僕は自然に親のことを考えていました。


「生んでくれた親への感謝」

僕の親はたまたままだ二人とも健在です。
でもうちのやつらが親への感謝の気持ちに気付いた時、もういない可能性だってありえます。

無理矢理にでも手紙を書かそうと思いました。

「何処に住んでいて何処で働いていて、収入は…」
電話をすれば、会えば、きっとそう言われる。なんか面倒くさい。自分では納得して前見て生きているんだけど、まだ結果はないし、親を納得できる状態でもない。

「親に合わせる顔がない」

本人にとって後ろめたく感じるもどかしさを少しでも緩和させてやれないか。そうすれば更に強く前を見て歩けるのではないか。もちろん親御さんにとっても子供からの連絡は嬉しいだろう。

今はどうでもいい話だと思ってもかまわない。
でも気付いたときには手遅れになってしまうかもしれない。
格好付けて、納得したら連絡するなんて、自分で決め付けて。

でも本当は親子ってもっとラフに接するものじゃないだろうか。
もう既に親が居ない人。ちゃんと育ててもらえなくて、恨んでる人だっているだろう。

でも、僕らには未来がある。
未来があるのは、親が僕らを生んでくれたおかげ。

かしこまった文章なんかいらない。もっとラフに考えればいい。たった一行でも、天国に向かってでも、形も方向も自分のスタイルでかまわない。

未来を作ってくれたことへの感謝を伝えよう。

この企画を知ることで、ひとりでもそのきっかけを持つことができたら幸いです。



みんな、ラフレターを書こうよ。




手塚真輝(てづかまき)

ホスト/経営者
1977 年、埼玉県生まれ。
大学中退後、歌舞伎町にある人気ホストクラブに入店。奇跡的な短期間でナンバーワンに登り詰めて以来、常にホスト業界のトップを走り続けている。
テレビを始めとした各メディアや漫画のモデル等、出演多数。2003 年に独立、現在は歌舞伎町でホストクラブ3店舗、バー4店舗を経営している。様々なバックグラウンドを持つ従業員と、実の息子の様に真っ向から向き合う姿勢はあたかも在野の教育者。
一方、ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を中心となって立ち上げ、深夜の街頭清掃活動を行うなど、既成の枠にとらわれない柔軟な発想と天性のリーダーシップで活躍の場を拡げている。



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